平均的な食事から得られる葉酸の量は
人間にとって欠かせない日々の食事についてですが、栄養バランスは意識していますか?おそらく大部分の人は無関心だったり、大ざっぱな判断でしか指針を出していませんね。
そんな中、私たち現代人の平均的な食事内容、そしてそこから『得られる葉酸の量』が割り出されています。
葉酸はかなり重要な栄養素なので、必要量とのバランスを考える意味でも知っておきましょう。
1日に摂取すべき推奨量が『240μg(マイクログラム)』に対して、平均摂取量は『225μgから245μg』となっています。
てっきり不足しがちだと思っていたら、普通に足りているようで驚くかもしれません。
しかし、推奨量は『健康を維持するために欠かせない最低限の量』でしかないため、現状維持を続けるだけでは不足した際に弱いのも事実です。
さらに言うなれば『葉酸は熱や水に弱いため食物から100%摂取するのは難しい』という厳しい現実が待ち受けています。
それに加え、妊娠中は一般女性のおよそ2倍…つまり1日に『480μg』は必要になるのです。
葉酸を多く含むほうれん草とて、100gあたり100μg(茹でて調理した場合)しか含まれていないため、500gも食べないと充足しないのですね。
これらの事実から分かるように、平均的な食事では一般人がギリギリ、妊婦に至っては全然足りていないのが現実なので、野菜を増やして補うのは現実的ではありません。
そうなると、サプリメントの併用も視野に入れるべきでしょう。
サプリに関しては常に賛否両論が分かれていますが、妊娠中の葉酸に関しては『厚生労働省が栄養補助食品も含めての摂取を推進』しているため、むしろ飲まないほうが悪影響も心配でしょう。
日本は食事面に関してはかなり恵まれているのですが、極端な欧米化が進んだ結果、葉酸に関しては『足りているものの心許ない』というのが事実です。
特に妊娠中でも通常通りの食事を行っていると、葉酸不足が胎児にまで影響します。
状況に応じた摂取をまずは目指し、最終的には常に充足した状態にしましょう。